薬剤師が知っておきたい世の中の法則

薬剤師が知っておきたい世の中の法則について紹介します。

論理的思考の法則について

今回は論理的思考の法則について紹介します。

今は、ネットの普及によって誰もが簡単に情報を得られる

便利な時代になりました。

でも、情報の量は増えても、その質となると

玉石混交といえます。

情報を集めたとしても中には詐欺的な詭弁も

含まれているので、論理的にこの情報が正しいのかどうかを

見極めることは重要です。

そこで、安易な情報に振り回されないようにするためにも

今回の論理的思考の法則を覚えて欲しいです。

 

論理的思考を身につけるために持ち出される問題があります。

 

それは、こちら!

↓↓↓

問題

表にA、K、4、5と書かれた4枚のカードがあります。

どのカードも片面にはアルファベット、もう片面には数字が

書かれています。この時、

「母音の裏には必ず偶数が書かれている」というルールが

成り立っているかどうかを確かめるのに最低何枚のカードをめくる必要があるか?

 

この問題はウェイソンの選択課題と言われています。

「AならばB」が真である場合、その対偶にある

「BでないならAでない」だけが真で、

逆の「BならばAである」とか

裏の「AでないならBでない」は嘘になります。

 

上の問題で示された命題は

「片面が母音ならば、その裏は偶数である」

なので、

その対偶は

「偶数でないなら(=奇数であれば)、その裏は母音ではない(=子音である)」

となります。

 

したがって、

 

2つの真の条件である

「片面が母音A」と「片面が奇数5」を調べればいいことになります。

 

「母音の裏には必ず偶数が書かれている」というルールが成り立っているかどうか確かめるのに、間違って選んでしまいがちなカードは4です。

 

このルールは

「偶数の裏には必ず母音」と違い、

「母音の裏だけに偶数」でもありません。

 

つまり、

 

4の裏は母音でも子音でもいいのです。

 

同様に、

 

片面が子音の場合、その裏は奇数でも偶数でもいいので

Kのカードの裏をみる必要はありません。

 

詭弁について調べてみると、その種類の多さに驚きますが、

代表的なものに「未知論証(悪魔の証明)」があります。

 

「Aが存在しない(起こらない)ことは証明できない。ゆえにAは存在する(起こる)」と主張する詭弁です。

 

つまり、もっと具体的に言うと

「宇宙人がいないという証拠はない。ゆえに宇宙人はいる」という場合です。

 

「ある」ことを証明するためには1例を挙げれば済みますが、

「ない」ことを証明するためには、世の中すべてを

調べ尽くさなければならないので事実上不可能です。

 

Aは存在しないという証拠がない場合、

「Aは存在するかもしれないし、存在しないかもしれない」とするのが

正しい倫理の帰結です。

 

相手の意見を正しく引用せず、捻じ曲げて引用し、それに反論する

「ストローマン(わら人形論法)」

数多くの事例の中から自らの論証に有利な事例のみを並べ立てる

「チェリーピッキング」も頻繁に見られる詭弁なので注意してくださいね!